タグ:青空文庫

  • 伊藤 野枝:消息

    2019-04-22公開  入力:酒井裕二, 校正:きゅうり  (2k/4k)  “こちらへまゐりましてからまだしみじみおちついた気持になれないうちに東京からは後から/\いろ/\な面倒なことを言つて来たり何かして本当によはりきつて居ます 其為めにまだ何所へも手紙らしい手紙もかけずに原稿もかけず何にも手につきません。却つて遠くでいろ/\心配ばかりしてゐますので頭が変になつて仕舞ひます 原稿も是非かゝねば申訳がないと思ひながらそんなこんなで何にもかけません。九月号が出来ねばどうにもおち…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 伊藤 野枝:最近の感想

    2019-04-22公開  入力:酒井裕二, 校正:きゅうり  (3k/6k)  “細々した日々の感想を洩れなく書きつけて見たらばと思ふが、まだなか/\さうは行かないものである。 最近の私の感じた事と云へば、「エゴ」の中の「家出の前後」と題する千家元麿氏の脚本である。私は前からあのグループの人達の書くものには可なりな興味をもつて注意してゐた。そして彼の人たちに対する他の人たちの態度をぢつと見てゐた。併し何時迄たつても一人として彼の人たちに目を向けやうとする人はなかつた。今も矢張りな…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 山本 周五郎:日本婦道記 梅咲きぬ

    2019-04-21公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:酒井和郎  (10k/26k)  “一 「どうかしたのか、顔色がすこしわるいように思うが」 直輝の気づかわしげなまなざしに加代はそっと頬をおさえながら微笑した。 「お眼ざわりになって申しわけがございません、昨夜とうとう夜を明かしてしまったものでございますから」 「どうして、なにかあったのか」 「……はあ」 加代は腫れぼったい眼もとで恥ずかしそうにちらりと良人を見あげた。病身というほどではないにしても、骨ぼその手弱やかなからだつきで…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 折口 信夫:役者の一生

    2019-04-20公開  入力:門田裕志, 校正:酒井和郎  (16k/37k)  “一 沢村源之助の亡くなつたのは昭和十一年の四月であつたと思ふ。それから丁度一年経つて木村富子さんの「花影流水」といふ書物が出た。木村富子さん、即、錦花氏夫人は今の源之助の継母かに当る人であるから、よい書物の筈である。此には「演芸画報」に載つた源之助晩年の芸談なる「青岳夜話」を其儘載せてある。これには又、彼の写真として意味のあるのを相当に択んで出してゐる。成程、源之助は写真にうつるのが上手であつた。と…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 北大路 魯山人:志野焼の価値

    2019-04-19公開  入力:門田裕志, 校正:木下聡  (4k/7k)  “古伊賀、古志野は日本の生んだ純日本的作風を有することが先ず第一の権威に価いする。そうしてこれらの真価は、三、四百年前、すでに識者の重きを加えるところとなって、爾来今日までその声価は重加こそすれ、少しも軽くはなっていない。言わば間違いも勘違いもなく、陶器中の名品たることを保証されているので、その価格も、中国名産の万暦赤絵や祥瑞、古染付などの上座を占めているのである。敢えて某政客の説明を俟つまでもなく、…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 北大路 魯山人:覚々斎原叟の書

    2019-04-19公開  入力:門田裕志, 校正:きゅうり  (2k/5k)  “これは旨い字か、拙い字か、おとなか、子どもか、手の字か、心の字か、はた人格の賜物か、それとも、学者の書か、高僧の筆か、あるいは書家の字か……。書家なら、もっと字をうまくまとめるはず、第一こんな風格の高い字は書けない。学者の字としては、並々尋常の学者では書けない自由さがある。坊さんの筆としては、いわゆる坊主臭さがない。俳人にしては、たいてい、この真面目さを見ることはできない。 ほかでもない、これこそ、…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 三岸 好太郎:ロマンチツクな絵本

    2019-04-18公開  入力:かな とよみ, 校正:The Creative CAT  (3k/6k)  “黒いトカゲ 弱い外光の中、舟底椅子にもたれてウトウトと昼寝をしたのだがさめた。 ぼんやりした日の中に、黄色いアトリエの壁が見える。アカシヤの影像が、ぼんやりとうつる。小さい小さい姫蔦が、あちらこちらのびて、一つの波紋を作つて居る様だ。 チヨロチヨロと赤いトカゲが出て来た。 チヨロチヨロと黒いトカゲが出て来た。 にらみ合つた二匹のトカゲ一緒になつて遊び出した。 黒いトカゲが先に赤いトカゲが後…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 李 箱:異常ナ可逆反応

    2019-04-17公開  入力:坂本真一, 校正:hitsuji  (2k/4k)  “任意ノ半径ノ円(過去分詞ノ相場) 円内ノ一点ト円外ノ一点トヲ結ビ付ケタ直線 二種類ノ存在ノ時間的影響性 (ワレワレハコノコトニツイテムトンチヤクデアル) 直線ハ円ヲ殺害シタカ 顕微鏡 ソノ下ニ於テハ人工モ自然ト同ジク現象サレタ。 × 同ジ日ノ午後 勿論太陽ガ在ツテイナケレバナラナイ場所ニ在ツテイタバカリデナクソウシナケレバナラナイ歩調ヲ美化スルコトヲモシテイナカツタ。 発達シナイシ発展シナイシ コレ…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 李 箱:ひげ―― (鬚・鬚・ソノ外ひげデアリ得ルモノラ・皆ノコト)

    2019-04-17公開  入力:坂本真一, 校正:きゅうり  (2k/5k)  “1目ガアツテ居ナケレバナラナイ筈ノ場所ニハ森林デアル 笑ヒガ在ツテ居タ 2人参 3あめりかノ幽霊ハ水族館デアルガ非常ニ流麗デアル ソレハ陰欝デデモァルコトダ 4渓流ニテ―― 乾燥シタ植物性デアル 秋 5一小隊ノ軍人ガ東西ノ方向ヘト前進シタト云フコトハ 無意味ナコトデナケレバナラナイ 運動場ガ破裂シ亀裂スルバカリデアルカラ 6三心円 7粟ヲツメタめりけん袋 簡単ナ須臾ノ月夜デアツタ 8何時デモ泥棒スル…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 李 箱:興行物天使 ――或る後日譚として――

    2019-04-17公開  入力:坂本真一, 校正:hitsuji  (2k/4k)  “整形外科はヲンナの目を引き裂いてとてつもなく老ひぼれた曲芸象の目にしてしまつたのである。ヲンナは飽きる程笑つても果又笑はなくても笑ふのである。 ヲンナの目は北極に邂逅した。北極は初冬である。ヲンナの目には白夜が現はれた。ヲンナの目は膃肭臍の背なかの様に氷の上に滑り落ちてしまつたのである。 世界の寒流を生む風がヲンナの目に吹いた。ヲンナの目は荒れたけれどもヲンナの目は恐ろしい氷山に包まれてゐて波濤を起…”…
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

【日刊】なびポーダイジェスト(無料)

新着情報をダイジェストで無料メール配信


詳細 | 購読解除はコチラ | 個人情報保護指針

HOT PR

  1. 書店で【一番売れている】ビジネス週刊誌「週刊ダイヤモンド」

  2. 【日本初】80カ国以上の外国人が登録!

  3. 7億円、当たったらどうしますか?

  4. 【パネイル太陽光発電ガイド】量販店より安くなる秘密

  5. 京都駅から電車で20分、おごと温泉旅館【湯元舘】

  6. 土地付き太陽光発電の物件検索サイト

新規PRユーザーの登録はコチラ既にPRユーザーの方のログインはコチラ

follow us in feedly

ページ上部へ戻る