タグ:青空文庫

  • 田山 花袋/田山 録弥:人生のための芸術

    2019-01-22公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:きゅうり  (1k/3k)  “人生の爲めの藝術を後藤宙外君は本誌の前號で説いて居る。そして文學の爲めの文學を排して居るけれど、私等のいふ人生に觸れるといふことと、宙外君の人生に觸れるといふこととは甚だ意味が違ふやうに思ふ。宙外君はダルヰンの研究を學問の爲めの學問と言つて排し去るだらうか。學問の爲めの學問を遣つたので、ダルヰンは却つて應用學者の觸れ得ざる、解し得ざる、人間の根本に入ることが出來たのではなからうか。  底本:「定本 …
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  • 田山 花袋/田山 録弥:小説新論

    2019-01-22公開  入力:tatsuki, 校正:岡村和彦  (29k/74k)  “一 読書と実生活 若い人達の為めに、小説を書くに就いて、私の経験した作法見たいなものを書いて見る。 長年私は投書を見て来てゐるので、諸君が何ういふ作をするか、何ういふ風に小説といふものを考へてゐるか、また何ういふ風に無益の努力をやつてゐるかといふことを知つてゐる。私の見たところでは、諸君の小説を書く態度は浮気である。移気である。ちょいと面白いから書いて見る位のところである。そして二三度やつて見て、旨…”…
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  • 伊藤 野枝:サニンの態度

    2019-01-21公開  入力:酒井裕二, 校正:きゅうり  (3k/7k)  “どんな性格の男に敬愛を捧げるかと云ふ問に対して理想を云へば、何れ鐘太鼓でさがしても、見つからぬやうなせひぜひ虫のいゝ事を並べても見られませうが、先づ手つ取り早く彼のやうな男がと云ふやうなのを云へば、これも実在の男ではありませんが、アルツバシエエフによつて描かれた、サニンが好きです。何物にも脅やかされず、どんな場合にも、大手を拡げて思ひのまゝに振舞ふ。一寸誰にも真似の出来ない超越した態度が好きです。し…”…
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  • オーウェル ジョージ:ファシズムとは何か

    2019-01-21公開  入力:The Creative CAT, 翻訳:The Creative CAT   (6k/12k)  “あらゆる今日的な未解決問題の中で、最も重要なのはおそらくこれだ:「ファシズムとは何か。」 先日、米国のとある社会調査機関がこの質問を総勢百名の市民に向けたところ、「純粋な民主主義」から「純粋な悪魔主義」に至る様々な回答を得た。この国で(*1)、平均的な考えをもつ人物にファシズムを定義させたら、ドイツとイタリアの政権がそれだと答えるのが常だ。だがこれは極めて不満足な定…
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  • 宮本 百合子:日記 24 一九四〇年(昭和十五年)

    2019-01-21公開  入力:柴田卓治, 校正:富田晶子  (3k/12k)  “十月一日『新女苑』20枚「若き精神の成長を描く作品」 『明日への精神』発売。 『月刊文章』(29日)「文学における大陸性について」11枚 十月二日 実業の日本、三千だったが発送でもう千刷るという話が出ている由。四十三部増加して送って貰う。 日本評論 表のはなし。 十月三日 ○「猫車」を見つけ出して手を入れる。 ○「短い翼」と「藪の鶯」のうつし賃51枚 6.00 〔欄外に〕第六十七信 十月四日「猫車」…”…
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  • 大隈 重信:〔憲政本党〕総理退任の辞

    2019-01-20公開  入力:フクポー, 校正:門田裕志  (8k/20k)  “諸君、今日は憲政本党の大会に際しまして、諸君に向って私の意見を吐露することは最も喜ぶところであります。例年の大会に於ては誠に寂寥でありまして、少しく物足らぬような感じを起しました。然るに当年の大会に於て、諸君が党に対する熱心の度がよほど増したと存じますのであります。あるいは党則の改正、あるいは党勢の拡張、あるいは宣言に於ける種々の意見に付いて、盛んなる討論があった。これは皆諸君が党に対する赤誠の致す…”…
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  • 徳永 直:あまり者

    2019-01-20公開  入力:門田裕志, 校正:津村田悟  (11k/34k)  “郷里の家に少しばかりの金を、送金したその受取りの返事を、今朝(工場の休みを)まだ寝床にいた私の枕許へ、台所にいた妻が持ってきた。 郷里を出て、モウまる三年というもの、私と郷里の消息は、いつも、この月々の僅かの仕送りの返事に附け足されたものに依って知ることが出来た。 その消息から推して、私は、私の幼い時分の故郷が、山と、田圃と、小さい町と、川とに彩られた、嘗て、田山花袋氏の全国行脚集に、日本で一等「田…”…
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  • 田山 花袋/田山 録弥:泡鳴氏の『耽溺』

    2019-01-20公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:きゅうり  (2k/3k)  “いかなる事象をも――口に言ふに忍びざるほどの悲慘、殘忍、冷酷のことをも、明かに其心に映し得るやうに、作者は常に眞率な無邪氣な心を持つて居なければならぬ。『耽溺』の事象を、泡鳴君があのやうに明かに自己の心に映し得たのは、まことに敬服に値ひする。又泡鳴君は、讀賣の日曜附録で『耽溺』の主人公は古來の英雄豪傑と同じである。それが解らぬやうでは新文藝を談ずる資格がないといふやうな意味を言はれたが、これも面白い…
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  • 永井 荷風:佛蘭西人の観たる鴎外先生

    2019-01-19公開  入力:菜夏, 校正:きりんの手紙  (4k/7k)  “佛蘭西人アルベール・メーボン著今日の日本と云ふ書に著者が鴎外先生を上野博物館に訪問したる記事あり。大意左の如し。 (メーボン氏は千九百三十九年中巴里に歿すと云) 森氏は一千八百六十年に生れたり。陸軍の醫官たりとの一事は直に氏が教養の全く獨逸風なることを知らしむるに足るべし。(略)その作舞姫は小説家として氏の名を顯著ならしめたり。年わかき獨逸の女が日本の戀人の修練せられしマリボオ風ともいふべき態度言語…”…
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  • 佐藤 春夫:思い出

    2019-01-19公開  入力:えんどう豆, 校正:津村田悟  (2k/4k)  “二十代の時鴎外先生には五、六回お目にかかった。その後二、三度陸軍省の医務局に校正を届けた際お目にかゝったが、いずれも簡単で、懐旧談を語るほどの資料はもっていない。 そのころ、与謝野寛、生田長江、永井荷風氏らが鴎外先生の門人で、私は先生の孫のようなものだった。そうした縁故で私は先生と直接の関係はないが、先生の文学的事業から尊敬している。先生は世間から気むずかし屋と思われることを苦にして、いつも相手に窮…”…
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