タグ:新規公開作品

  • 柳 宗悦:小鹿田窯への懸念

    2018-12-18公開  入力:門田裕志, 校正:木下聡  (4k/7k)  “誰にも読めぬ大分県日田の皿山たる小鹿田(おんだ)の地名が、今では多くの方々の口に上るまでに至った。つい三十年前には山間に深く隠れて、車も通わぬ無名のこの窯場が、今や内地のみではなく世界からも客を集めて、小型でもバスまでが日々通うに至った。 しかし皮肉なことに、かかる急変が漸次この窯に幾多の危機を招くに至ったのを残念に感じる。今や窯を毒する様々な外敵が迫ってくるからである。実はその責任の一半は、この窯…”…
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  • 柳 宗悦:日田の皿山

    2018-12-18公開  入力:門田裕志, 校正:木下聡  (7k/18k)  “一 筑紫の平野を車は東にと走る。見渡す限り金色に光る菜の花の敷物である。あの黄色を好んだ画家ホッホが見たら狂喜したであろう。不思議にも美しい自然は絵画を通して私たちの眼に入る。田主丸や吉井を通れば、土塀や土蔵の家々が町の古い物語りを話しかける。これも泥絵の画工たちが重々私たちに「覚えよ」といってくれた題目である。だが私の心が急ぐのは国を一つ越えた先の日田である。平野の尽きたところに筑後川が迸る。河は…”…
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  • 山本 周五郎:赤ひげ診療譚 07 おくめ殺し

    2018-12-17公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:北川松生  (23k/63k)  “一 十二月にはいってまもない或る日の午後八時過ぎ、――新出去定は保本登と話しながら、伝通院のゆるい坂道を、養生所のほうへと歩いていた。竹造が去定の先に立って、提灯で足もとを照らしながらゆき、薬籠は登が負っていた。一人の使用人に二つの仕事を同時にさせてはならない、と去定はつねに云っている。医員たちはべつであるが、下男下女、庭番などにはこの内規が固く守られていて、これまでにも登が薬籠を背負うことは珍…
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  • 大隈 重信:平和事業の将来

    2018-12-16公開  入力:フクポー, 校正:門田裕志  (12k/38k)  “〔二十二年間の平和会員〕 諸君、私はただいま報告された通り、この壮厳なる儀式の下に、会長に推薦せられたのであるが、私はこれに対して、何という言葉を以て御請けして宜いか、甚だ私は当惑した。全体、年内に江原〔素六〕先生、寺尾〔亨〕先生、その他の諸君が御出で下すって、今日の会のこと、同時にこの会に於て会長に推薦するから承諾しろ、ということのご相談に与って、その時に私は切りにご辞退をしたのである。自分はかく…”…
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  • 大隈 重信:世界平和の趨勢

    2018-12-16公開  入力:フクポー, 校正:門田裕志  (9k/26k)  “平和の曙光 元来、平和は弱いものであるから、強い者が出てこれを破ろうと思えば容易に破り得らるるものである。故にあくまで平和主義を持して国際競争場裡に立ち、優勝を制せんことは、過去は勿論、現時に於てもほとんど絶対に不可能のことである。如何なる場合にありても戦争をせないということは、即ち敵手国に屈従をあえてするという意味である。かの宋朝が絶対平和主義を持して北方の強たる金及び元に苦しめられ、胡澹庵をして…”…
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  • 小川 未明:きつねをおがんだ人たち

    2018-12-15公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:酒井裕二  (5k/24k)  “村に、おいなりさまの小さい社がありました。まずこの話からしなければなりません。 昔、一人の武士が、殿さまのお使いで、旅へ出かけました。思いのほか日数がかかり、用がすんで、帰途につきましたが、いいつけられた日までに、もどれそうもありませんでした。そのうち、あいにく雪がふりだしました。北国の冬の天気ほど、あてにならぬものはありません。たちまち雪はつもって、道をふさぎました。 ある日の晩がた、ようやく武…
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  • 小川 未明:雪の上の舞踏

    2018-12-15公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:栗田美恵子  (4k/23k)  “はるか北の方の島で、夏のあいだ、働いていました人々は、だんだん寒くなったので、南のあたたかな方へ、ひきあげなければなりませんでした。 「お別れに、みんな集まって、たのしく一晩おくりましょう。」と、それらの人たちは、話しあいました。 丘の上に、一つの小屋があります。それには、赤い窓がついていました。ある晩のこと、彼らは、そこへ集まりました。そこで、男も女もまじって食卓についたのです。食卓の上には、…
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  • 成沢 玲川:ラヂオ閑話

    2018-12-14公開  入力:sogo, 校正:The Creative CAT  (5k/11k)  “※ 新聞社から放送局へ轉じて一番先に欲しくなつたのはラヂオ・セツトのいゝのである。持合せのペントード式のは東京しか聽けないので、米國製のスパートンといふ小型のポータブルを備へつけた。五球で中型の置時計ほどのサイズ目方も輕く革製のカバンがついてゐて旅行に携帶もできる。アースを取る必要もなく、二三間あるアンテナは糸卷のやうものに卷きつけてある。一寸そこへらへ引掛ければいゝ。 第二放送のある今日、…
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  • 徳永 保之助:洪水のように

    2018-12-13公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (3k/13k)  “ふいご、初めの日は面白くてたまらぬ、ぶうぶうと、少年の細腕にありたけの力をしぼって、押したり引いたりした。二日、三日、長い時間のはたらきの疲れ、私はめちゃくちゃにねむくてたまらず、われ知らずいねむりをした。束の間の少年の夢、恋人の女の子と遊ぼうとすれば、コツン!拳骨のひどい痛さに、びっくりして目がさめた。子供心にくやしく、なさけなく、且つやるせなく、しぶい目から熱い涙がこぼれた。いま思っても憎らしい…”…
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  • 田山 花袋/田山 録弥:一少女

    2018-12-13公開  入力:tatsuki, 校正:津村田悟  (6k/14k)  “一 私達が北満洲に行つた時の話ですが、あのセミヨノフ将軍の没落した後のロシアの避難民のさまは悲惨を極めたものだつたさうです。何でもハルビンも危険だといふので、手に手を取つて松花江の氷の上をわたつて、陸続として長春から吉林の方へ入つて来たのださうですが、それは惨めなものだつたさうです。私達は国境近いところから、何処の町に行つても大きな包を負つて跣足で歩いてゐるロシア人を多く見ました。かれ等の中には、支…”…
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