カテゴリー:青空文庫

  • 森川 義信:帰らぬ春

    2018-04-25公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (1k/3k)  “雲のたゆたう丘の上に ほろり散つたはべに椿 呼べども逝つた春の日の 悲しい私のゆめかしら 柳の新芽もほの匂ひ 燕も来たに口づけて 水に流した木れんは どこへ流れて行つたやら  底本:「増補 森川義信詩集」国文社 1991(平成3)年1月10日初版発行 初出:「ながれ」 1935(昭和10)年4月号および5月号 入力:坂本真一 校正:フクポー 2018年3月26日作成 青空文庫作成ファイル: このファ…”…
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  • 森川 義信:春 〔春の帽子を〕

    2018-04-25公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (1k/3k)  “春の帽子を振らう。 ヴイーナスの歌を聞かう。 こんなにも若い青空。 花ある胸。 新月 新月を食べよう。 鈴が走る。 驢馬が駆ける。 何だか何だか優しく通る。 春の帽子を振らう。 小鳥がゐる胸。 さあ丘をのぼらう。  底本:「増補 森川義信詩集」国文社 1991(平成3)年1月10日初版発行 ※〔〕付きの副題は、作品の冒頭をとって、ファイル作成時に加えたものです。 入力:坂本真一 校正:フクポー 20…”…
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  • 森川 義信:春 〔風船に〕

    2018-04-25公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (1k/3k)  “風船にひつぱられて 小鳥は中空たかくのぼつていつた風船はくるめく日傘をまはし あたたかな銀の雨を降らした小鳥はむしやうにうれしくなり 力いつぱいそのすずを鳴らしたそれにしても風船にのれない重たい心――ぼくは丘のクツサンの中でじたばたするあばらに生えた青麦の芽をむしりながら  底本:「増補 森川義信詩集」国文社 1991(平成3)年1月10日初版発行 初出:「ルナ 13集」 1938(昭和13)年4月…”…
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  • 野村 胡堂:銭形平次捕物控 023 血潮と糠

    2018-04-24公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:結城宏  (17k/50k)  “一 「親分、面白い話がありますぜ」 ガラッ八の八五郎、銭形平次親分の家へ呶鳴り込みました。 「相変らず騒々しいな、横町の万年娘が、駆落したって話なら知っているよ」 銭形の平次は、恋女房のお静に顔を当らせながら、満身に秋の陽を浴びて、うつらうつらとやっているところだったのです。 「ヘッ、そんなつまらない話じゃねえ。――ところでお静さん、――いや姐御って言うんだっけ――、親分の顔を当るのはよいが、右か…
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  • 賀川 豊彦:争議の翌日

    2018-04-23公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (2k/3k)  “雨ふる日、 さみだれの、 小溝の流、 渦巻きし、 濁れる水に、 小笹おち、 吸われるように、 流され行くを、 じっと 眺めいる 自分の心。 激動の 同盟罷工の翌日―― 何とはなしに 涙ぐまるるよ、 おお 小笹の運命よ! 小笹の運命よ! (近江八幡にて大電争議の翌日)(『改造』一九二一年七月号に「捷ちし日の翌日」と題して発表 一九六三年六月キリスト新聞社刊『賀川豊彦全集』第20巻を底本)  底本:「日…”…
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  • 山口 芳光:春愁

    2018-04-22公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (1k/3k)  “理髪師を出張させた くる/\と髪を刈つたのである 春愁の髯を剃つた 青々と坊主頭になつたのである 出家になつたのである。  底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩※」国書刊行会 1991(平成3)年6月6日第1刷 入力:坂本真一 校正:フクポー 2018年3月26日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られまし…”…
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  • 山口 芳光:寧日

    2018-04-22公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (2k/3k)  “母、吾が為に 鼠の子虫籠に入れて与へぬ 病間の徒然なる 吾指もて小づき戯れ 心明るう時を経にけり。 あはれ鼠の子まこと子なれば 耳孕桃色に 血管の脈打つも生物らしく 今は前肢を捧げ餌食みゐるも※たけし。 やがて夕べの風出でぬ――時を経ぬ間に 何時か牛乳の時間となりぬれば 吾鼠の事も忘れ 青葉繁れる窓に 牛乳を飲みゐたり。  底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩※」国書刊行会 1991(平成3)年6月6日…”…
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  • 小川 未明:春の真昼

    2018-04-21公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:栗田美恵子  (4k/24k)  “のどかな、あたたかい日のことでありました。静かな道で、みみずが唄をうたっていました。 田舎のことでありますから、めったに人のくる足音もしなかったから、みみずは、安心して、自分のすきな唄をうたっていました。 「おれほど、こう長く、息のつづくうまい歌い手は、世間にそうはないだろう。」と、心のうちで自慢していました。 あたたかな春風は、そよそよと空を吹いて、野原や、田の上を渡っていました。ほんとうに、…
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  • 小川 未明:春

    2018-04-21公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:栗田美恵子  (4k/27k)  “「なにか、楽しいことがないものかなあ。」と、おじいさんは、つくねんとすわって、考え込んでいました。 こう思っているのは、ひとり、おじいさんばかりでなかった。町の人々は思い思いにそんなことを考えていたのです。しかし、しあわせというものは、不幸と同じように、いつだれの身の上へやってくるかわからない。ちょうど、それは風のように、足音もたてずに近づくものでした。また、だれもかつて、しあわせの姿というもの…
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  • 山本 周五郎:樅の木は残った 04 第四部

    2018-04-20公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:富田晶子  (133k/377k)  “意地の座 甲斐が「席次争い」の騒ぎを知ったのは、矢崎舎人の裁きがあって、十日ほど経ったのちのことであった。 それまでにも、甲斐には辛いことが続いていた。おと年(寛文五年)の夏、塩沢丹三郎が毒死し、去年の正月には茂庭周防に死なれた。周防が寝ついていた百余日、病床をみまったのは、僅かに三度だった。それも二度は他のみまい客といっしょで、まったく形式的な挨拶しかしなかった。ただいちど、独りでみまった…
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