カテゴリー:青空文庫

  • 野村 胡堂:銭形平次捕物控 034 謎の鍵穴

    2018-07-05公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:結城宏  (16k/44k)  “一 「八、目黒の兼吉親分が来ていなさるそうだ。ちょいと挨拶をして来るから、これで勘定を払っておいてくれ」 銭形の平次は、子分の八五郎に紙入を預けて、そのまま向うの離屋へ行ってしまいました。 目黒の栗飯屋、時分どきで、不動様詣りの客が相当立て込んでおります。 「姐さん、勘定だよ。何? 百二十文。酒が一本付いているぜ、それも承知か。廉いや、こりゃ」 ガラッ八は自分の懐みたいな顔をして、鷹揚に勘定をする…
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  • キャロル ルイス:愛ちやんの夢物語

    2018-07-04公開  入力:田中哲郎, 校正:みきた, 翻訳:丸山 英観  (617k/971k)  “はしがき 此書は有名なレウィス、キァロルと云ふ人の筆に成つた『アリス、アドヴェンチュアス、イン、ワンダーランド』を譯したものです。邪氣なき一少女の夢物語、滑稽の中自ら教訓あり。むかし、支那の莊周といふ人は、夢に胡蝶と化つたと云ふ話しがありますが、夢なればこそ、漫々たる大海原を徒渉りすることも出來ます、空飛ぶ鳥の眞似も出來ます。世に夢ほど面白いものはありません。今少時、※さんの膝を枕の假寐に結…
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  • 中谷 宇吉郎:二つの序文

    2018-07-04公開  入力:kompass, 校正:砂場清隆  (8k/17k)  “この二つの序文は、私が前から心がけていた『雪華研究の記録』につけるために書いたものである。初め戦争中にこの本を出そうと思って書いた序文と、敗戦後に書いた序文とを、二つ並べてこの随筆集の中に入れた。 『雪華研究の記録』は、稿を起してから、既に四年半になるが、未だに出来上らない。敗戦前一年半の悪夢のような生活と、敗戦後三年間の自分の心の焦燥とを思い返してみると、それも当然のことのような気がする。しかしも…”…
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  • 喜田 貞吉:蝦夷とコロボツクルとの異同を論ず

    2018-07-03公開  入力:しだひろし, 校正:フクポー  (17k/42k)  “我が群島國の先住種族中、石器を使用して、其遺蹟を後世に遺せるものは何なりやとの疑問に對して解决を與ふる諸説の中、最も多數なるは、之を蝦夷なりとするものと、之を蝦夷とは別種なるコロボツクルなりとするものとの兩説なり。其他肅愼人説、土蜘蛛説などあれども、比較的、賛成者少し。而して蝦夷説を唱ふる學者中最も有力なるは、言ふ迄もなく小金井博士にして、コロボツクル説を採らるゝ最有力者は、言ふまでもなく坪井博士な…”…
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  • 小泉 八雲:秋月先生の古稀を祝して

    2018-07-02公開  入力:フクポー, 校正:館野浩美, 翻訳:田部 隆次  (3k/5k)  “秋月老先生、―― 『世界に於ける最も丁寧なる人々』の禮儀を知らない私、それから上品にして美はしい種類の挨拶の言葉のあるその國語を知らない一外國人である私は、私の恭しき賀状を御送り申上げる場合に、私の云ふべき事が云へないやうに感じます。即ち日本語には、尊敬すべき年齡に相當する愛情、尊敬、及び信任を、私共の粗い西洋のどの國語に於けるよりも優美に表はす多くの美しい言葉があると私は考へるからです。そこで先…
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  • 佐藤 緑葉:DILEMMA.

    2018-07-01公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (2k/3k)  “いらだたしき一夜、 群集と巡査とは睨みあい、 街燈の瓦斯の灯も常より青し。 窓硝子のやぶるる音に、 喜びて叫ぶ声、恐ろしき鬨の声、 馳せちがう民衆と警官の剣鞘のおと。 哀れにも暴君のくるしむ姿、 われもまた群集ともろ共に手を打って 幾度か「バンザイ」を叫ばんとせしが、されど…… かの家にはわが椅子あり、 わがペンもあり、 かかる時なお忘れえざるわがパンの家。 雨のごとく石はふり、 群集は狂おしく鳴り…”…
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  • 末吉 安持:坂

    2018-06-30公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (2k/4k)  “神無月、日は淡々と 夕ぐれの雲ににほへば、 眼路ひくき彼方に薄れ あはれなる遠樹ぞ見ゆる。 畦をゆく斑の牛と 黄牛は声も慵く、 今は皆刑の場に 皮剥がれ紅く伏しなむ、 かく思ひ定めし如く とぼとぼと霧にまぎれぬ。 素枯野のあなた、沼尻の、 荻すすき折れ伏す所、 ああ如何に髑髏を洗ふ 冬の水音して落ちむ。 ひえひえと身に泌む寒さ、 われは今いづこ歩むや、 ふと思ふ、ああ人の世も ここにして終極にかあら…”…
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  • 末吉 安持:しやうりの歌

    2018-06-30公開  入力:坂本真一, 校正:フクポー  (2k/8k)  “闇の幕危く垂れて 二十八宿星座揺ぎ 滅亡の香凄う乱るゝ 古寺の屋根に嬉しや 白鵠の夢は醒めたり、 あな嬉し霊の御告、 白鵠は夢より醒めぬ 頼しく威ある瞳に 喙の結びたゞしく みがまへて睨むか闇を、 平和の気温く密なる 巣の真隅、※を吐いて 金鱗の閃き寒う 蜿りたる地獄の私生児 うとましの怪物、鎌首 巣の雛の機を窺ひて 倚り打たむ危の刹那、 星明り白く乱れて 一叫び闇を裂きしか 虚空高く霊の羽ばたき …”…
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  • 小川 未明:兄と魚

    2018-06-29公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:酒井裕二  (3k/18k)  “正二は、夏のころ、兄さんと川へいっしょにいって、とってきた小さな魚を、すいれんの入っている、大きな鉢の中へ入れて、飼っていました。 そのうちに、夏も過ぎ、秋も過ぎてしまって、魚は川にいれば、もう暖かな場所を見つけて冬ごもりをする時分なのに、鉢の中では、そんなこともできませんでした。 寒い風が、野の上や、森をふく、ある日のことでありました。 「おや、魚が死んでいる。正ちゃん、早くおいで。」と、庭へ出…
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  • 小川 未明:おきくと弟

    2018-06-29公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:津村田悟  (4k/23k)  “空が曇っていました。 正ちゃんが、学校へゆくときに、お母さんは、ガラス戸から、外をながめて、 「今日は、降りそうだから雨マントを持っておいで。」と、注意なさいました。 「じゃまでしかたないんだよ。もしか、降ったら、一、二っと駈けだしてくるから。」と、答えて正ちゃんは、すなおにお母さんのいうことをききませんでした。 どこか、曇った空にも明るいところがあって、すぐに降りそうに思われません。お母さんは、…
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