カテゴリー:青空文庫

  • 伊藤 野枝:女教員の縊死 (三面記事評論)

    2018-09-16公開  入力:酒井裕二, 校正:きゅうり  (3k/7k)  “女教員の縊死と題して大阪朝日に記されてゐた事柄は、大阪市内の某校の女教師が母と一緒に暮してゐてそのうち養子を迎へたがどうしても仲よくすることが出来ずに争ひがたえなかったが或日も午後の七時頃から買物に出かけて十時頃かへつたがあまり外出の時間が長いと小言を云はれてそれから大げんかをしたが翌日またそのつゞきがあつて結局女は二階にあがつて縊死を遂たと云ふのだが実に下だらない事に死んだものだとしか私には思はれ…”…
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  • 伊藤 野枝:女絵師毒絵具を仰ぐ (三面記事評論)

    2018-09-16公開  入力:酒井裕二, 校正:きゅうり  (3k/7k)  “利欲一点張りの父と思想上の衝突からと云ふ註をつけて女子美術学校を中途でやめた松尾松子と云ふ婦人が将来画家としてたつゝもりで自宅で退学後も研究中の処父は彼女を歯科医として教育することにし度々意見の衝突をしたあげく不本意ながら父の意に従ふことになり近々専門校に入学して研究する筈になつてゐたが矢張り画を描くことを思ひ切ることが出来ずに煩悶し近き頃は家人ともろく/\口もきかず一室にとぢこもつて絵をのみかき哲…”…
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  • 江戸川 乱歩:天空の魔人

    2018-09-15公開  入力:sogo, 校正:大久保ゆう  (50k/55k)  “雲の上の怪物 少年探偵団の小林団長と、団員でいちばん力の強い井上一郎君と、すこしおくびょうだけれど、あいきょうものの野呂一平君の三人が、春の休みに、長野県のある温泉へ旅行しました。 その温泉を、仮に矢倉温泉と名づけておきましょう。国鉄から私設鉄道にのりかえて、矢倉駅でおり、すこし山道をのぼると、そこに、温泉村があります。山にかこまれた、けしきのよい温泉です。 その温泉のトキワ館という旅館の主人が、井…”…
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  • 李 箱:BOITEUX ・ BOITEUSE

    2018-09-14公開  入力:坂本真一, 校正:きゅうり  (2k/3k)  “長イモノ 短イモノ 十文字 × 然シ CROSS ニハ油ガツイテイタ 墜落 已ムヲ得ナイ平行 物理的ニ痛クアツタ (以上平面幾何学) × をれんぢ 大砲 匍匐 × 若シ君ガ重症ヲ負フタトシテモ血ヲ流シタトスレバ味気ナイ おー 沈黙ヲ打撲シテホシイ 沈黙ヲ如何ニ打撲シテ俺ハ洪水ノヨウニ騒乱スベキカ 沈黙ハ沈黙カ めすヲ持タヌトテ医師デアリ得ナイデアラウカ 天体ヲ引キ裂ケバ音位スルダラウ 俺ノ歩調ハ継続…”…
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  • 李 箱:神経質に肥満した三角形 ▽は俺の AMOUREUSE である

    2018-09-14公開  入力:坂本真一, 校正:きゅうり  (1k/3k)  “▽よ 角力に勝つた経験はどれ丈あるか。 ▽よ 見れば外套にブツつゝまれた背面しかないよ。 ▽よ 俺はその呼吸に砕かれた楽器である。 俺に如何なる孤独は訪れ来様とも俺は××しないことであらう。であればこそ。 俺の生涯は原色に似て豊富である。 しかるに俺はキヤラバンだと。 しかるに俺はキヤラバンだと。 一九三一、六、一  底本:「李箱作品集成」作品社 2006(平成18)年9月15日第1刷発行 底本の親…”…
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  • 李 箱:▽ノ遊戯―― △ハ俺ノ AMOUREUSE デアル

    2018-09-14公開  入力:坂本真一, 校正:きゅうり  (2k/3k)  “紙製ノ蛇ガ紙製ノ蛇デアルトスレバ ▽ハ蛇デアル ▽ハ踊ツタ ▽ノ笑ヒヲ笑フノハ破格デアツテ可笑シクアツタ すりつぱガ地面ヲ離レナイノハ余リ鬼気迫ルコトダ ▽ノ目ハ冬眠デアル ▽ハ電燈ヲ三等ノ太陽ト知ル × ▽ハ何所ヘ行ツタカ ココハ煙突ノてつ片デアルカ 俺ノ呼吸ハ平常デアル 而シテたんぐすてんハ何デアルカ (何ンデモナイ) 屈曲シタ直線 ソレハ白金ト反射係数ヲ相等シクスル ▽ハてーぶるノ下ニ隠レタカ…”…
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  • 森 於菟:屍体異変

    2018-09-13公開  入力:sogo, 校正:きゅうり  (8k/15k)  “一 「解剖家は須らく困難に耐ゆる事仙人の如く技巧を凝らす事美術家の如く、しかも汚穢を厭わざる事豚の胃袋の如くなるべし。」之は解剖学の大先達のヒルトルの言である。解剖家の仕事が汚いと云う事は医師以外の社会人の常識であるらしい。ひょっとすると解剖家以外の医師の大部分も之に入れるべきかも知れない。 十年以前私が独逸に留学していた時、或教授の私宅に茶の招待を受けた。それは考古学の方面の教授であったが、夫人と…”…
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  • 中谷 宇吉郎:異魚

    2018-09-12公開  入力:kompass, 校正:岡村和彦  (9k/19k)  “ロフティングの『ドリトル先生アフリカ行』の中に、名前は忘れたが、アフリカでもめったに見られない珍獣中の珍獣ともいうべき動物の話が出ている。それは頭と尻と両方に首がある動物のことである。眼も口も耳もぜんぶ揃った首が、両方にあるので、一方の口で物を食べながら、いま一方の口でお喋りができる。それで「ものを口に入れながら話をするというような御行儀の悪いことはけっしてしない」礼儀正しい動物なのである。 ロフテ…”…
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  • 中谷 宇吉郎:塩の風趣

    2018-09-12公開  入力:kompass, 校正:岡村和彦  (7k/16k)  “戦争前の話であるが、京橋のあたりに、K鮨という鮨屋があった。材料がよいというので、たいへん評判がよかった。 亡くなった岩波さんは、人に御馳走をするのが道楽であって、よく方々へ連れていって、御馳走をしてくれたものである。K鮨もその一つであった。北海道から出てくると、東京の御馳走は、どれもこれもうまいし、それに味覚のそう発達していない私には、こういう御馳走は、少しもったいないくらいであった。しかし御馳走…”…
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  • 野村 胡堂:銭形平次捕物控 045 御落胤殺し

    2018-09-11公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:結城宏  (19k/56k)  “一 「親分、――ちょいと、八五郎親分」 ガラッ八は背筋を擽られるような心持で振り返りました。菊日和の狸穴から、榎坂へ抜けようというところを、後ろからこう艶めかしく呼止められたのです。 「どこだ」 グルリと一と廻り、視線で描いた大きい弧がツイ鼻の先の花色暖簾の隙間を見落していたのです。 「ここよ、ちょいと、親分」 「なんだ、――俺を鴨だと思っているのか」 ガラッ八は背を向けました。茶店の姐さんが、客…
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