カテゴリー:青空文庫

  • 国枝 史郎:大衆物寸観

    2019-03-20公開  入力:門田裕志, 校正:きゅうり  (4k/8k)  “中里介山氏の「大菩薩峠」は、実に素晴らしい作である。大デュマなんか飛び越している。だがユーゴーを持って来るのは、まだ少し早いかも知れない。机龍之介の性格描写は、前古未曾有といっていい、筋の通った登場人物が、廿人ぐらいはあるだろうが、それぞれクッキリと描き分けた手際は、将に巨匠といっていい。龍之介と対抗すべき人物は、新思想家の駒井能登守であるが、洵に立派に描かれている。まだ未完ではあるけれど、既刊の分…”…
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  • 国枝 史郎:探偵小説を作って貰い度い人々

    2019-03-20公開  入力:門田裕志, 校正:きゅうり  (3k/7k)  “平林初之輔氏が探偵小説を書いた。書いて貰い度いと久しい前から、思っていた所の人である。処女作などとは思われない程、よく纏まったものである。理智的であって人情的、よく調和がとれている。多少文章はゴタツイているが、根が評論家のことであり、創作には不慣れと云って了えば、そういう難は救われる。のみならず頭のよい同氏のことだ、二度目の作に至っては、そんな欠点も無くなるだろう。 藤井真澄氏を無理にも進め、探偵小…”…
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  • イエイツ ウィリアム・バトラー:カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)

    2019-03-19公開  入力:館野浩美, 校正:岡村和彦, 翻訳:松村 みね子  (9k/36k)  “ 人 ピイタア・ギレイン マイケル・ギレイン ピイタアの長男、近いうちに結婚しようとしている パトリック・ギレイン マイケルの弟、十二歳の少年 ブリヂット・ギレイン ピイタアの妻 デリヤ・ケエル マイケルと婚約の女 まずしい老女 近所の人たち   一七九八年、キララに近い農家の内部、ブリヂットは卓に近く立って包をほどきかけている。 ピイタアは炉のわきに腰かけ、パトリック向う側に腰かけている。 …
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  • 野村 胡堂:銭形平次捕物控 082 お局お六

    2019-03-18公開  入力:特定非営利活動法人はるかぜ, 校正:結城宏  (15k/43k)  “一 紅葉はちょうど見ごろ、差迫った御用もない折を狙って、銭形平次は、函嶺まで湯治旅と洒落ました。 十手や捕縄を神田の家に残して、道中差一本に、着替えの袷が一枚、出来るだけ野暮な堅気に作った、一人旅の気楽さはまた格別でした。 疲れては乗り、屈託しては歩き、十二里の長丁場を楽々と征服して、藤沢へあと五六町というところまで来たのは、第一日の申刻(四時)過ぎ――。 「おや?」 平次はフト立停りました。 道…
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  • 吉岡 禅寺洞:不器男句集 01 序

    2019-03-17公開  入力:kompass, 校正:noriko saito  (3k/5k)  “芝不器男君は、俳壇に流星のごとく現はれて流星のごとくに去つた、若き熱情の作家である。 が君の熱情は、登山家としての魁偉なる風※に、つねに沈黙と微笑とをうち湛へた湖のしづけさを思はしめた。だからその作品の表現も、うち湛へた湖から白鳥の飛翔したやうな、静寂な気韻が伝はらないものは、君の満足するものではなかつた。この心境は、君のあるいて行つた人生のすべてに於てもさういへるであらう。 君は仙台の東北大学…
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  • 淀野 隆三:横光さんと梶井君

    2019-03-17公開  入力:大久保ゆう, 校正:フクポー  (4k/8k)  “かれこれ二十年前のことである。私たち「青空」の仲間――梶井基次郎や中谷孝雄、三好達治や外村繁等の間で、横光さんに傾倒してゐたのは、北川冬彦ただ一人であつて、彼は横光さんのものを私たちに勧める役を引き受けてゐた。かなり頑固な文学青年であつた私たちには、例へば梶井君には志賀さん、中谷君には佐藤さん、三好君には萩原さん、外村君には瀧井さんといつた工合に、それぞれ私淑する詩人や作家があつて、北川君の勧めにも…”…
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  • 金森 徳次郎:素人図書館人の手記

    2019-03-17公開  入力:sogo, 校正:The Creative CAT  (4k/7k)  “生れるときに自分の將來の仕事を考えるものは無いが、それでも若いときから一生の目的を考えるものだ。ところが私は若いときはもとよりのこと、中年になつても老年になつても夢にも思わなかつた圖書館人と言うものに六十歳を超えてからなつた。業平朝臣の言いぐさではないが「忘れては夢かとぞ思う思いきや」であり雪は踏みわけないが毎日圖書館を見て喜び眺めているのだ。 私の管理している圖書館は舊赤坂離宮である。玄關を…
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  • 江戸川 乱歩:火縄銃

    2019-03-16公開  入力:金城学院大学 電子書籍制作, 校正:A.K.  (11k/33k)  “或年の冬休み、私は友人の林一郎から一通の招待状を受け取った。手紙は、弟の二郎と一緒に一週間ばかり前からこちらに来て、毎日狩猟に日を暮しているが、二人だけでは面白くないから、暇があれば私にも遊びに来ないか、という文面だった。封筒はホテルのもので、A山麓Sホテルと名前が刷ってあった。 永い冬休みをどうして暮そうかと、物憂い毎日をホトホト持て余していた折なので、私にはその招待がとても嬉しく、渡りに船で…
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  • 江戸川 乱歩:断崖

    2019-03-16公開  入力:nami, 校正:A.K.  (13k/32k)  “春、K温泉から山路をのぼること一哩、はるか眼の下に渓流をのぞむ断崖の上、自然石のベンチに肩をならべて男女が語りあっていた。男は二十七八歳、女はそれより二つ三つ年上、二人とも温泉宿のゆかたに丹前をかさねている。 女「たえず思いだしていながら、話せないっていうのは、息ぐるしいものね。あれからもうずいぶんになるのに、あたしたち一度も、あの時のこと話しあっていないでしょう。ゆっくり思い出しながら、順序をたて…”…
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  • 宮本 百合子:日記 26 一九四三年(昭和十八年)

    2019-03-15公開  入力:柴田卓治, 校正:富田晶子  (10k/21k)  “二月二十七日 この間うちの風が珍しくきょうはやんでいる。おだやかな日なり。午後土蔵から『史籍集覧』の本箱を二階へもち出して貰う、全くガタガタになっている。が、匂いをかいでみると楠でそこに入っていた本はごく少ししか虫がくっていない。ちょいちょいと興味のあるものも見出す、永年の間に端本になったものもかなりある様子だ。手を洗い、羽織を着かえ足袋をはきかえ、ああちゃんにつれて貰って出初めを行う。染ものや迄が…”…
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